「課題解決」ってなに?、そんな言葉ある?

ビジネスシーンだけではないけど、課題解決ってよく聞きますね。
いろんな人が使う。
僕の中では、「課題」とは、問題を解決するためにやるべきことなので、すっごい違和感・・・
解決するのは課題じゃなくて問題、なので課題解決という日本語はないのでは。

しかし、ふつーに使うし通用してる気もする。

「問題」という言葉には、ネガティブな響きがあります。
一方、「課題」にはポジティブな要素が含まれる感じがします。
相手を否定しない、とか、前向きな姿勢や態度を示したいときに、
「問題」ということばを「課題」に置き換えて表現することはやっぱりあるなー、
そして理解できます。

そう思うと、日本語は便利ですね。
曖昧さを含めたままあえて使うことが出来るので。

でも、あえて使えるのは、やっぱり「課題」と「問題」の違いを理解している場合で、
そもそも違いを分かっていない人の話は、問題の分析が十分でなく課題設定の視野や検討が浅い気がします。

以下に、区別が出来ていない場合の弊害と、出来ている場合のメリットを記載します。
この少しの違いが、実はすごく大きいことがわかります。

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■区別できていない場合の弊害

1. 優先順位の混乱
「問題」は緊急に対応が必要な事象であるのに、「課題」と捉えて後回しにしてしまうと、業務が滞ったり、事態が悪化するリスクがあります。
逆に、「課題」を「問題」と認識して過剰にリソースを割くことで、緊急の対応が疎かになる場合もあります。

2. 戦略的視点の欠如
「課題」は中長期的な目標を達成するためのテーマですが、これを「問題」と誤解すると、場当たり的な対応ばかりが繰り返され、根本的な解決や進歩が得られません。

3. コミュニケーションの齟齬
チーム内で「問題」と「課題」の意味が曖昧だと、認識のズレが生じます。ある人が「今すぐ解決すべきだ」と考える一方で、他の人は「計画的に取り組むべきだ」と思い、議論がかみ合わないことがあります。

4. モチベーションの低下
「問題」にばかり注目して対処的な仕事が続くと、チームメンバーのモチベーションが下がりやすくなります。
逆に、「課題」の内容が曖昧なままだと目標設定が不明瞭になり、やる気や達成感を感じづらくなります。

■区別できることで得られるメリット

1. 的確な意思決定と優先順位の設定
「問題」と「課題」を区別することで、どの案件に緊急対応すべきか、どのテーマに中長期的な計画を立てるべきかが明確になります。
限られたリソースを最適に配分でき、結果として効率的な進行が可能になります。

2. 戦略的な解決策の実行
「問題」に対しては短期的な対応を、「課題」に対しては根本的な原因を見据えた解決策をそれぞれ検討できるため、短期的・長期的な成果を両立できます。

3. チーム間の共通理解の向上
両者を適切に区別する文化があれば、会議やプロジェクト内での認識のズレが減少し、スムーズな意思疎通が可能になります。
特に、役割分担や責任範囲が明確になるため、各自の行動に一貫性が生まれます。

4. メンバーの意識改革とモチベーション向上
「問題」を速やかに解決するプロセスをチームで共有することで達成感を得られます。
「課題」を計画的に達成していくことで目標を実現する感覚を持ちやすくなり、組織としての成長も実感しやすくなります。

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